永井啓子
京都府亀岡市で11日にあった保津川市民花火大会で、帰宅しようとする観客らがJR亀岡駅付近に殺到し一時混乱したとして、市などでつくる実行委員会は、警備態勢を検証する。桂川孝裕市長が、22日の定例会見で明らかにした。
市やJR西日本によると、花火大会からの帰宅時間と重なる11日午後8時ごろ、JR嵯峨野線の亀岡―並河駅間の線路に人が立ち入り、列車に遅れが出た。この影響で、駅に入れない客が滞留し、駅周辺が大混雑になった。
実行委は、警備員らを配置して人の流れを制御していたとしているが、中には通行制限用の柵を壊して、先へ進もうとする人もいたという。桂川市長は「列車が遅れてスムーズに人の流れを作る計画が狂ってしまった。ボランティアや事業者の皆さんが、声を張り上げて事故防止に取り組んでくれたおかげで、事故がなかった」と話した。後方で待つ客に列車遅延の情報が伝わらずいらだちを招いたとして、現場の広報に問題があったとの認識を示した。(永井啓子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル